【耳カットなし】保護した猫が避妊手術しているかわからない時どうする?見分ける方法とは?

三毛猫の横顔
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保護した猫(メス)が耳カットされていない野良猫の場合、避妊手術の有無を確認するのは簡単ではありません。

このような状況に直面したとき、どのように行動すれば良いのでしょうか?
ここでは、保護した猫の避妊手術の有無を判断する方法や、避妊手術の重要性について説明します。



避妊手術を確認する方法

保護猫が成猫のメスの場合、避妊手術を受けているか一次的に確認する方法があります。

自宅で確認する方法

それは、外観で手術痕を見つけること。避妊手術をする際は開腹するため、縫合後には傷が治ってもお腹に白い線が残ります。

この線は、被毛の下にうっすらと見えるだけなので、お腹の毛をかき分けて探します。猫がお腹を見せるくらい親密な関係でないと、ちょっと難しいかもしれません。

また、この方法はあくまでも「目安」でしかありません。そのため、手術痕があるように見えても、そこで確定しない方が無難です。

また、避妊していない猫であれば、定期的な発情が起こります。保護して数日すると外に出たそうに大声で鳴きはじめることがあります。しかし、その中には実は発情だったということもあるのです。

発情期になると本能的なパワーから、簡単な脱走防止策など平気でやぶって逸走してしまうこともあります。せっかく保護した猫を逃がしてしまわないためにも、耳カットのない野良猫を保護したときには、できるだけすぐに病院へ行くことをおすすめします。


動物病院で確認する方法

動物病院で避妊済みか確認する方法もあります。

病院へ連れて行くと次のような方法で避妊しているかどうかを確認してくれます。

お腹の毛を剃って見る

先ほどと同じようにお腹の真ん中に白っぽい手術痕があるかどうかを見ます。おうちで毛をかき分けて見た時よりもはっきりわかることや、やはり獣医師の経験があった方が安心です。

ホルモン値を測定する

最近の避妊は技術も格段に高くなっているため、お腹の手術痕が小さくはっきりと目視できないこともあります。そんなときには、ホルモン値を測定するという方法もあります。これは血液検査で採血でわかります。

性ホルモン値が高い場合には、避妊されていないケースが考えられます。(避妊済みでも卵巣を残している場合も値が高くなります)

ただし、この方法は動物病院によって検査できない、あるいは外注検査となり時間がかかる場合もあります。受診する病院で相談してみてください。

開腹手術をする

避妊済みかどうかだけのためにおなかを切ることはありません。避妊手術の中で開腹してみたら「あら、避妊されていますね」ということがありえるということです。

この段階では仕方のないことなのですが、やはり慣れない環境に保護された上に必要のなかった手術に至ってしまうのは、かわいそうなことですし保護主さんも不要な費用が掛かってしまいます。

地域猫をはじめ外で暮らすような猫は、避妊しているかどうかを外から見てもわかるように処置しておくことが必要でしょう。

外猫の耳カットの必要性

猫が避妊手術を受けているかどうかは、基本的に外観からは判断しにくいものです。そのため、外にリリースされる猫(地域猫)には、耳カットを施すのが一般的です。

避妊手術は、猫の過剰な繁殖を防ぎ、望まない妊娠や出産を抑えるために欠かせません。繁殖力の強い猫は、想定外の妊娠や出産を招く可能性があるほか、繁殖期特有の鳴き声や脱走といった問題行動が、室内飼いの場合でも課題となることがあります。また、発情によるストレスの軽減や、将来的に子宮や卵巣といった生殖器の病気を予防する効果もあります。

耳カットは通常、TNR(捕獲・不妊手術・リリース)活動の一環として行われます。外にいる猫が不妊手術を受けていることを一目で識別できるようにするためのものであり、飼い猫には施しません。この処置は麻酔下で行われるため、猫に大きな苦痛を与えることはありません。

耳カットを行うこと不要な手術を防ぎ、地域猫の管理や繁殖の抑制に大きく役立ちます。もし保護した野良猫が避妊済みかどうか不明な場合には、動物病院に相談しましましょう。


さいごに

耳カットなしの猫は、避妊しているか確認するのがむずかしい場合があります。家庭では毛をかき分けてお腹の手術痕を見る方法がありますが、確実ではありません。動物病院で診てもらうほうが安心です。

動物病院では、剃毛した上で手術痕の確認、血液からホルモン検査が可能です。ただしこれは、病院の設備や獣医師の意向にもよります。保護直後の健康診断で来院するときなどに、あらかじめ相談しておくとよいでしょう。

地域猫の場合、耳カットがあることで避妊済みであることが簡単に確認できます。かわいそうだと考える人もいますが、避妊手術は繁殖を抑えるだけでなく、健康面や行動面でも効果があります。不明な場合は早めに動物病院で相談しましょう。


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