猫砂にはいろんな種類があります。大きく分けると「固めて捨てるタイプ」か「システムトイレ用」の2種類になります。
今回は、固めて捨てるタイプの砂のうち、おからの砂についての解説です。
おからの猫砂とは?
おからの猫砂は、豆腐や豆乳の作る過程で生成される「おから」を原料とした猫砂です。
食べ物から作る猫のトイレ砂?
いったい、どのようなものでしょうか?
おからの猫砂は地球にやさしい
日本は豆腐や豆乳の製造が多く、大豆の絞りカスであるおからも大量に生成されます。
一般食品として供給するには多すぎるため、家畜の飼料や肥料としても利用されます。しかし、それでも過剰に余ったものは廃棄されています。東洋経済オンラインの記事によると年間70万トンも廃棄されているのだとか。
その廃棄予備軍を再利用して作ったのがおからの猫砂です。環境に優しく、持続可能な選択肢としても有効な製品です。
おからの猫砂は固まるタイプ
おからの猫砂の使用方法は、ほかの固めて廃棄する猫砂と同様です。
猫用トイレに適量を敷き詰める。猫が使用後は固まった部分を取り除き、必要に応じて新しい猫砂を追加します。
おからの猫砂は、吸水性が高く、固まりやすいので掃除しやすいのも特徴のひとつです。ただし、それはデメリットにもなります。
梅雨時期など、部屋の中に湿気が多い時期には、湿気を吸い込みやすくなります。フヤフヤに柔らかくなってしまうことも。柔らかくなったものは吸水性も落ちるので、交換の頻度を増やしましょう。部屋の除湿を十分にする工夫も必要です。
おから猫砂を使うメリット
地球にやさしい!便利・使いやすい!と言われても、実際に利用する場面でメリットがなければ、なかなか手が出ないもの。
ここではいくつかのメリットをあげてみます。
〇軽量で扱いやすい
固まる砂を使っている人は、運ぶときに『重ッ』と感じたことがある人もいるでしょう。
(筆者は開封した袋ごと、猫トイレの中に落としたことがあります💦)
おからの猫砂は、ベントナイト系と比べると4割ほど軽く、取り扱いが簡単&安全です。
〇消臭効果バツグン
おからの猫砂には、大豆由来のフラボノイドが含まれています。その強い消臭効果で、排泄後もニオイがこもることを防いでくれます。
もちろん、ウンチはしっかりと隠してもらわないとニオイます。が、おしっこを吸収してしまったものは、ベントナイト系よりもニオいません。(個人的な感想)
ただし、取り除きそこねた「すこしだけ染みた粒」がトイレに残っていると、ニオイの原因になります。
〇猫が嫌がりにくい
新しい猫砂に変更するときは、従来の猫砂にすこしずつ混ぜて切り替えましょう。
鉱物系猫砂を使っている猫は、無臭さや砂の重みにもこだわりがあるようです。そのため、ある程の度重さがあるおから砂は、軽い猫砂を嫌がる猫でも受け入れやすいようです。
おから猫砂の選び方
おからの猫砂を選ぶときには、猫の快適さが一番大切です。ただ、実際に買ってみないと猫の好みはわかりません。最初は、自分なりの条件を持って選ぶようにすると良いでしょう。
粒のサイズ
粒のサイズは、いま使っている猫砂と近いものが良いでしょう。
細かい粒は猫の足に優しいですが、飛び散りやすいことがあります。一方、大きな粒は飛び散りにくいですが、踏み心地が気になり猫が嫌がる場合もあります。
粉塵の量
お店に行って購入するときは、売られている袋の底になっている部分を確認しましょう。崩れやすい砂の場合は、粉々になった粉塵が溜まっています。
このような製品は。猫トイレに入れる際にホコリが舞ったり、トイレの底の方に粉々の粒が溜まったりする原因になります。
おからの猫砂は、安全性では良いものですが、粉塵を鼻から吸い込んでしまうのはやはり健康面でも心配です。
成分の内容
おから自体は天然素材ですが、ほかには何が使われているかを把握しておきましょう。
コーンスターチや炭酸カルシウムなど少量なら猫の口に入っても問題がない素材を使用しているものと、ベントナイトなど鉱物系を使用しているものがあります。
猫の中にはおからの砂を食べてしまう子もいるようなので、はじめてつかう際には神経質なくらい気を付けたほうが良いでしょう。
さいごに
猫の食べ物もそうですが、一度迷い出すと悩みに悩んでしまうのが猫砂。
我が家で、はじめて使ったおからの砂は、トフカスサンドです。
このブランドは、いままで使っていた鉱物系の猫砂に匹敵する固まり力と消臭力に感動しました。
ただ、値段が高い!
1袋1,000円!
うちは多頭飼いなので、4つのトイレで4,000円!
え、高い!
あまり気軽に買えない値段なので、各ホームセンターのPB品などを試したのですが、同じおからの猫砂でも、吸収は良いものの、目が粗くて掃除する際に崩れやすいものや「おから臭」が強いもの、粉ばっかりのものなどが多かったため、結局ぐるっとまわってトフカスに戻ってきてしまいました。
猫砂に迷っている人は、一度ためしてみてください。
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