同居猫同士のケンカ│止める?止めない?どっちなんだい?

にらみ合う猫
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同居猫のケンカは、止めますか?止めませんか?
兄弟猫であっても同じ屋根の下で暮らしていると、ときどきケンカが起こることがありますね。

多少のいざこざならまだしも、手を出すようになると心配。それを見ている飼い主としては、そのケンカに介入すべきかどうか、またどのように対処すべきかについて悩むことがあるでしょう。


 同居猫同士のケンカを止めるべきかどうか?

同居猫同士のケンカは、猫同士の社会的地位やテリトリー(場所取り)争いから起こることがあります。

たとえば、軽いプロレスごっこやコミュニケーションとしてのシャーシャー程度なら、介入する必要はありません。しかし、激しい攻撃や威嚇が続場合は、仲裁する必要があります。

猫同士の小競り合いは、本来単独生活をする猫が、家族として同じ空間で暮らす際の自然なプロセスの一部です。

もし、ケンカが過激になり過ぎると危険な状況に発展する可能性がありますので、状況に応じて適切に対処することが重要になってきます。

放っておいてもよい場合

  • 威嚇ともいえないような「シャー」だけで終わる
  • ふだんは仲が良い(あるいは、問題がない関係)
  • お互いの行動のやりとりがある
  • 傷つけあうような攻撃がない
  • すぐに収まる

このような程度の小競り合いは、猫同士で関係性を整える機会なのであまり問題はありません。無理に止めようとするよりも、放っておく方が無難です。

止めるべき場合

  • 出血するような傷をつくることがある
  • 一方的に攻撃され続けている
  • 長時間ケンカが収まらない
  • 家具などの物品を破損するほどエスカレートする
  • 一方が、パニックから逃げ場を失っている

ケンカが過激になるときは、素早く距離を取らせる必要があります。一時的にでも手を叩いて音を出すなどして、一旦を制止しましょう。

猫のケンカの具合を見極めて、状況に応じて対処することが大切です。

もし、ケンカが深刻化する前に制止すると同時に、いったん隔離して、同居猫同士が上手く付き合えるようサポートしていきましょう。

同居猫同士のケンカの原因を理解する

同居猫同士のケンカの原因を理解することは、適切な対処をするうえで非常に重要です。避妊去勢済みの場合でも、ケンカは起こり得ます。

原因としては、以下のようなことが考えられます。

テリトリー争い

猫はテリトリーを持つ本能から、家の中でも自分の空間にこだわりを持つ傾向があります。

このことが災いして、同じ家に暮らす同居する猫同士でも、どの場所が自分のテリトリーなのかをめぐってケンカになることがあります。

特に寝る場所や食事の場所、あるいは飼い主の存在など、猫の生活で重要な場所では争いが起きがちです。

ストレス

猫は環境の変化やほかの動物(人間を含む)の出入りなどもストレスの要因となります。

イライラが溜まってしまうと、猫同士のちょっとした行動にも過剰に反応して、ケンカになりやすくなります。

遊びがエスカレートする

若い猫同士の遊びは、じゃれて遊んでいる際、興奮しすぎてケンカに発展してしまうことがあります。

これは人間の子供の兄弟同士でもあることなので、多くの人がわかるでしょう。

特に猫は本能的に獲物を追い詰める習性があるため、遊びがエスカレートしすぎると、お互いに本気のケンカになってしまうことがあります。

相性の問題

猫は個性が強く、成長するほど顕著になります。温厚な性格の個体もいれば、攻撃的な個体もいるのです。

性格が合わない者同士が同居している場合、部屋の出会い頭でさえトラブルになる、すぐケンカになってしまう可能性があります。

シャーシャー威嚇だけで済む間は大ゲンカにはならないかもしれません。しかし、お互いにストレスをためながら生活することになりますので、猫の健康のためにはあまり良いとは言えないでしょう。


猫同士のケンカを予防する方法

同居猫同士のケンカを予防するためには、以下の点に気をつけることが大切です。


1.十分なスペースの確保

猫は縄張り意識が強い動物です。

狭い空間で複数の猫を飼うと、どうしても場所争いが起こりやすくなります。

広い生活スペースを用意し、それぞれが自分だけの時間が保てるスペースを作ることで、ストレスを軽減できます。

2.隠れ家の設置

猫は安全な隠れ場所が欲しい動物です。

ケージやキャットタワー、段ボールハウスなどを設置すると、猫同士の緊張を和らげることができます。


3.給餌場所の分離

若い猫の中には、食べ物を巡ってケンカになることもあります。

たいていは、個体ごとの器が用意されていないことが問題です。空腹の獣が我先にと食べたいために争ってしまうのです。

食器は離れた場所に複数設置し、食事はそれぞれの器で与えるようにしましょう。食事時間をずらすと良いでしょう。

4.遊び相手の確保

室内飼いの猫は、運動不足の傾向があります。

人から食事をもらい、一日寝ていて、そのあと十分な狩猟本能を満たせないことは猫のストレスを高める原因になります。

ストレスはいざこざの原因となります。猫用のおもちゃを用意して運動不足を解消しましょう。

5.環境の変化への配慮

新しい家具の導入や引っ越しなど、環境の変化は猫にストレスを与えます。

徐々に変化に慣れさせる必要があります。

不満がたまると、同居猫への八つ当たりをきっかけにケンカを引き起こす可能性があります。

6.性格の違いへの配慮

猫同士の性格の相性も大切です。

気が合わないな猫同士を一緒に飼う場合は対面の仕方にも注意が必要です。

猫のケンカは怯える方だけが、一方的にやられるとは限りません。強気な猫を追い払いたいためにケンカを吹っ掛ける場合もあるのです。

7.フェロモン製品の使用

猫がリラックスするためのフェロモン製品(フェリウェイなど)を使用することも有効です。

コンセントに挿しておくタイプは、24時間噴霧して部屋の中を「合成の安寧フェロモン」で満たすことで、猫のイライラを抑える働きをします。

猫フェロモンの合成製剤は、猫のストレス軽減効果に有効であるとされています。

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筆者宅には、仲の悪い猫がいるため、数年前からスプレータイプを使用しています。

(↓部屋に噴霧できませんが、ピンポイントで使用できるので、コスパはコチラのほうが良いと思います)

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 まとめ

同居猫同士のケンカは、猫同士の社会的な行動の一部ですが、ときには仲裁する必要があります。

あまりにも激しいケンカをするときには、安全を確保して制止するようにしてください。また、似匹を引き離すことも検討してください。

飼い主は、ケンカの原因を理解し、適切な対処をすることが重要です。


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